2017-01-01から1年間の記事一覧

白足袋

この間からお能のことを思い出している。 観たのは4回だったな〜 萩の咲くお寺で「声明と能のゆうべ」というのがあった。 能舞台ではなく畳の上で演じられた。 自分のすぐ横を演者の人が歩くのを見たときは 「歩く」という表現はあてはまらないような この…

秋の妖精

この人は「秋の妖精」 秋らしい花の冠をつけています。 今 若い女性の見かけの綺麗さといえば 眼が大きくてあごが小さくて 華奢な細い足が基準になってるみたいだけど この間 電車でまるっきりその逆の人を見た。 細い眼 少し受け口気味の厚いあご 重量級の…

耳隠し

夏はもう終わりだけどこのひとは涼しげな夏の着物。 石楠花柄の絽に絽綴れの帯 水色とピンクだけでまとめてみた。 髪型は耳隠し。 静かすぎる顔立ちなのでちょっとだけ 口紅を華やかにしてみる。 先日電車のなかで変身するおんなのひとを見た。 素顔からまる…

個展のおしらせ

2017.11.17(金) 〜11.22(水)個展 大正浪漫の夢 〜いつも特別〜銀座人形館エンジェルドールズ 中央区銀座7-9-16 銀座ロータリービル2階 03-5537-5534

恋の予感

この人の題名は「恋の予感」 何故そうなのかよくわからない。 ずいぶん前から美しい言葉を見つけると すぐノートに書いた。 人形の題名を考える時このノートを見てみる。 今回は「恋の予感」と言う言葉が なんだかこのひとににあっているような気がした。 い…

モガの薔薇着物

先日 手に入れたばかりのこの着物は まっさらのいい状態だった。 ほどくのも楽しい。 高畠華宵の絵のようなロマンチックな薔薇模様で どんな人に着せようかとうきうきした。 パーマヘアだったこのひとをモガ風の断髪に替え おしゃれな髪飾りをつけてみる。 …

11月に銀座人形館での個展があります。 もう全員揃った! あとはつくづく眺めてきものを着せ替えたり 髪型を替えてみたり 楽しむばかり。 このひとも夏物を着ていたけど 落ち着いた紫の袷に替えてみたらとても似合う。 水色の絽のときは冴えなかったのに …

日傘

日傘で思い出すのは「新潮文庫の百冊」の宮沢りえさんだ。 海辺で日傘をさして文庫を読んでいる姿は今でもよく覚えている。 着物も日傘もアンティークのようでよく似合って 実にきれいだった。彼女がほんとうに美しかった頃で もう20数年も前のことである…

読書のあと

日本橋高島屋の「SU.TE,KI]展に行ってきた。 ビーズ作家の田川啓二氏の作品とおばあさまのきものが展示してあった。 実物の着物と帯は素晴らしい刺繍がふんだんに施された豪華なものばかりで 見せてくださってありがとう!と嬉しい気持ちでいっぱいになった…

大正浪漫のきもの

これぞ大正浪漫!といいたいきものを手に入れた。 青磁色の地にロマンチックな薔薇模様が描かれている。 しつけがついたままで一度も手を通してない綺麗なきもの。 ああ うれしい! 模様がくっきりしているのでこれを着こなせるのは 華やかで少々お転婆そう…

むふふふ

寝転んで右手には特大のり巻き 左手はひじまくら 目の前には絵草紙といなりずしのお重 むふふふ......

半襟

前は白地に花柄の半襟だったけどいまいちしっくりこなかったので この半襟に替えた。 たったこれだけのことで ああやっぱりそうだったのねと人形も私も 納得している感じ。人形は似合う、似合わないが実にはっきりしている。 ぴたりと似合う着物を着た時は素…

夏の碁

白地に青のぼかしがあって 桔梗や撫子が描かれた絽のきもの。 ピンクに銀糸が織り込まれた絽の帯。 帯揚げと帯締めは浅葱色。 夏の装いです。 時々行く喫茶店に素晴らしい美人のスタッフさんがいる。古風な顔立ちなので本人の自己評価はあまり高くないかもし…

碁美人

囲碁ができたらいいなと思う。 このひとは夏の装いで涼しげである。私は冬でも夏物を着たい。 冬のデパートなぞの暑いこと。 特に上の階に行くとその暑さたるや大変なもので 袷など着ていったらもうがまんできない。 夏物でちょうどよさそうだ。 お正月にあ…

ふくろうの帯

帯はふくろうの刺繍 10年くらい前に素敵な着物コートのひとが個展にきてくださった。 そのコートは着物の裾を切って対丈にし脇と身頃にひもをつけるだけとのこと。 私もやってみたいと母に話したところ あっというまに 母が呉服屋に注文してコートが出来上…

秦琴〜しんきん

この人の題名は「シャコンヌ」 夏の間 ずっとバッハのシャコンヌを聴いていて そのとき生まれたのでこの名前になった。 昨日 突然思い出したのが20数年前に NHKで放送されたドラマ「蔵」の音楽である。 ストーリーも配役も舞台となった新潟の建物も なにも…

うなじ

先日電車の中でみかけた若いおんなのひとのうなじがきれいだった。 「その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」 この歌がすぐ頭に浮かんだ。 うつむいてなにかを熱心にみているそのうなじが美しく まっすぐな髪をひとつの三つ編みにしている…

ふたりのこども

ずいぶん昔に作った2人のこどもが抽き出しから出てきた。 身長は10cmくらいで手足が動く。 いつも固定ポーズを作っているので動くとうれしい。 動かして着せ替えたりするのはやはり楽しい。 もっと可愛い洋服をつくってあげようかな なんて少し自分もこど…

小説「午後の曳航」

三島由紀夫の「午後の曳航」を初めて読んだのはいつだったろうか。 その魅力にすっかり虜になった私は舞台になった横浜に行ってみたかった。 ホテルニューグランドに泊まってみたかった。 海を眺めて外国船を見て元町を歩いてみたかった。その夢が全部かなっ…