小泉タエさん
「届かなかった手紙」父小泉信三との日々 小泉タエ
母の本棚から持ってきたこの本を何度繰り返し読んだことだろう。
2月になって久しぶりに読んで嬉しかった。
読み終わると最初からもう一度読む。
小泉信三氏が多くの人に敬愛され慕われていたのは有名だが
家族にもこんなに慕われていたんですね。
「皆で笑った」「皆で喜んだ」「皆で話した」
と戦時中でありながら仲の良い明るい家族の話がたくさん出てくる。
つい先日「父親とは理不尽なものである。それに耐えて子供は成長する」
という話を読んだばかりでなるほど〜と納得したのだが
理不尽でない方がいいに決まってる。
タエさんの姉上の加代さんを映像で見た事がある。
銀髪でご高齢であったが驚くほどの美貌で生き生きと内側から楽しさが
溢れてくるようなお話しぶりであった。
タエさんも端正な美貌に加えてユーモアと暖かさがいっぱいの素敵な方に見える。
知的で暖かい家庭に育つことのなんと大事なことか。