幸せの小豆

おしるこを作りたくなり スーパーに行く。
乾物売り場に行くとそこには先客がいて
「何を探しているの?」とお尋ね。
「小豆です」
「何用?」
 「おしるこです」
「じゃあこれかしら」「それは大家族用よ」「それは大納言だからだめよ」と色々話し合ってぴったりの小豆をさがしてくださった。
まるでおつかいにきた小学生のような気分!
「ありがとうございますっ!!」
「いいのよ、ひまなんだから」
この3人のマダムたち飾り気はないけど声、話し方が心地よい。
コーラスの帰りかな。 
素敵な方たち。
「選ばれた幸せの小豆」はおいしいおしるこになりました。
 
 
 

 

インバネス

今日 街でインバネスの人を見かけた。

父もインバネスを着ていたので懐かしくて話しかけてしまった。

実によく似合っておられた。

着物趣味の若者が来ているのを見たことがあるけど似合ってない。

やはり貫禄が必要だ。

この方は銀髪で体格の良い高齢の紳士で見た目も立派だし

昭和の遺物的なインバネスを悠々と着用されていることから

若干の妖怪味も内包されておられると思われる。

 

父がインバネスのマントみたいなところに女の人を抱いて歩いていると

注進する人がいて怒った母はインバネスを捨ててしまったらしい。

その当時でも着用する人は見たことがなかったから目立って仕方がなかったかもしれない。

小泉タエさん

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「届かなかった手紙」父小泉信三との日々  小泉タエ

 

母の本棚から持ってきたこの本を何度繰り返し読んだことだろう。

2月になって久しぶりに読んで嬉しかった。

読み終わると最初からもう一度読む。

小泉信三氏が多くの人に敬愛され慕われていたのは有名だが

家族にもこんなに慕われていたんですね。

「皆で笑った」「皆で喜んだ」「皆で話した」

と戦時中でありながら仲の良い明るい家族の話がたくさん出てくる。

 

つい先日「父親とは理不尽なものである。それに耐えて子供は成長する」

という話を読んだばかりでなるほど〜と納得したのだが

理不尽でない方がいいに決まってる。

 

タエさんの姉上の加代さんを映像で見た事がある。

銀髪でご高齢であったが驚くほどの美貌で生き生きと内側から楽しさが

溢れてくるようなお話しぶりであった。

タエさんも端正な美貌に加えてユーモアと暖かさがいっぱいの素敵な方に見える。

 

知的で暖かい家庭に育つことのなんと大事なことか。

 

     

わからないの

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わからないの。どうしたらいいの?

 

 

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トルソーを買ってしまった。

夜中にギクッとしないよう置き場所に気をつけて。

 

Eテレソーイングビーを見ていたらトルソーさえあれば

なんでも作れるような気がした。

トルソーがきた。でも実際は何もできない。

洋裁を習った事がなかった〜

 

私の代わりにドレスを着るスタイルのいい方として楽しむしかない。

 

好きだったこと

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わたしとチェロの写真はこれ1枚しかない。

チェロが大好きだった。毎日聴かずにはいられなかった。

でも習い始めてわかったのは

聴くのが好きなのであって自分で弾きたいのではないということ。

おまけに私は妊娠してお腹がどんどん大きくなった。

そのうち弾くと中から蹴られる!!

赤ちゃんはどんなに大迷惑だったことやら。

 

チェロは今 インテリアの一部となり静かな余生を送っている。

 

小説「挽歌」

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原田康子の小説「挽歌」を再読する。

主人公玲子の恋人である桂木の奥さんは美貌の人である。

洋装のイメージだが もし着物を着たらこういう感じになるかもしれない。

 

「挽歌」を初めて読んだのは大昔のことだ。

その時はすっかり魅了されておそらく玲子に自分を重ねて

一緒になって桂木に恋心を抱いていたかもしれないし

釧路は憧れの地になったような気もする。

しかし今回読んでしばらく呆然とした。

何も共感できなかった。

玲子は酷すぎる。桂木もさほど魅力的な人物には見えない。

夢見る私はもういない。

 

この小説が発表されたのは1955年だが「武蔵野夫人」の発表は1950年である。

わずか5年でこんなに男女の関係が違うものに描かれている。

「武蔵野夫人」の道子は夫に翻弄された結果死を選んだ。

「挽歌」の主人公玲子は周りの人々を翻弄し傷つける。

挙句 桂木夫人を自殺に追いやる。

 

こんなに女は強くなったのだ。

そしてこの5年の間に日本はとても豊かになった。

朝鮮特需があり、釧路には黒いダイヤと言われる石炭の炭鉱があった。

だから玲子はタフタのアフタヌーンドレスを父親に誂えてもらったり

桂木の駆るジープでホテルに行ったりする。

1955年の大方の人にとってどんなにか新鮮で豊かで

ロマンチックな世界に見えたことだろう。

だから大ベストセラーになった。