20本の薔薇

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お正月に飾ったまりと羽子板。

私は羽子板で羽根つきしたことがある最後の世代かな。

 

 

薔薇農家さんから20本の薔薇が届いた。

花屋さんで買うのと違い花も葉も元気いっぱいである。

反抗期真っ盛りの中学生みたいにとんがった棘もびっしりついている。

花屋さんはこういうのを手間かけておとなしくさせてるんだなあ。

 

むかし母の誕生日に歳の数の薔薇を贈った。

喜んではいたがほんの少し迷惑そうな様子があった。

 

のちに自分用に生産者さんから送ってもらうようになってよくわかった。

立派すぎる葉っぱと意地悪そうな(健康そうというべきか)棘が大量についた

70本の薔薇は70歳の母には少しどころか大いに迷惑だったのだ。

 

 

昔の子供は

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昔 私が子供だった頃、この女の子みたいな髪型をしていた。

 

少女漫画の主人公みたいな長い髪に憧れているのに

許してもらえなかった。

自分の影がまるでおしゃもじみたいに見えるのが悲しかった。

 

子供って自分の影を見て悲しむんだなあ〜

かわいそう!

 

 

山本富士子みたいな人

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年末にいつもの喫茶店に行った時のこと

大好きな遠藤さんから今日限りで退職と告げられた。

 

山本富士子の若い時のような美貌でいつも天女のような微笑みを

浮かべている人だった。

日本髪を結って薄紫の着物を着たらさぞや素晴らしいだろうなと思っていた。

悲しいけど今までありがとう。

 

お正月に早すぎるけどお雛様を飾った。

小さな素朴なお雛様。

 

午後の曳航

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今日は横浜に行く予定だった。

晩秋の横浜で三島由紀夫の「午後の曳航」の舞台を散策してみたいと思ったが

昨日から気温が低く風が強くなったので取りやめにした。

 

竜二が少年たちに案内されて最期の場所に行くところは

巨大な船が邪悪なタグボートに操られて破滅するのを連想する。

クルーズで何回か巨大客船に乗ったが1番の楽しみは離岸と接岸だった。

船が人間の大きさならば二十日ネズミくらいの大きさに見える小さなタグボート

巨大船を押したり引いたりしてぴたりと接岸させるし、離岸の時は狭いところで180度向きを変えさせたりする。

実に楽しい眺めだけど見物する人が殆どいないのは不思議だ。

 

暖かくてお天気の良い日にホテルニューグランドや元町の紳士服店に行ってみたい。

それにしても海の男の制服姿はかっこいい。

 

金魚

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この子たちは8年前に作った。

金魚みたいに赤いヒレが背中にくっついている。

 

自宅のベランダから見えるのは空と原っぱと木だけ。

大好きな眺めだけど その代わり交通の便が悪い。

30分に1本の小さなバスが頼りだ。

先日 そのバスに乗ったら5組のカップルと私でいっぱいになった。

それぞれ喋っていたから対だと推察された。

駅に着いて電車に乗り行きつけの喫茶店に行った。

ついでに所用も済ませて2、3時間後に駅に戻りバス停に並んだら

なんと行きに一緒だったカップルが4組もいる!

嬉しくなったがみんなは気づいてないみたい。

喋っていると周りのことはわからないのね。

 

私が面白いことに遭遇するのは主に乗り物の中なのだけど

その理由がわかった!!

つまり大概 一人だしスマホも見ないから

楽しいことに気づいてしまう、ということ。

 

 

 

 

横顔

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こういう人をもう一度作りたい。

 

昔 京都駅の手荷物預かり所の列に並んでいた時、私の前に親子連れがいた。

若いお父さんの横顔が中高のいい感じだった。

東京に帰って1週間ほど経って電車に乗った時のこと、

空いてる席はなかったので立った私の前に座っている人は

あの時のお父さん!!

子供の頃見た松本清張のドラマ「顔」のことを思い出した。

汽車の中で車窓を眺めている男の横顔を見て事件が解決するというような話だったと思う。

よほど昔のドラマだったらしく画面はカラーではない。

なのに覚えているということはよほど印象が強かったに違いない。

 今でもそのシーンをはっきり思い出せる。

 

 

髪を結う

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久しぶりに人形制作。

髪の毛を結い始めてもう1週間は経っているけど進まない。

 

先日、「黒革の手帖」を観た。

武井咲さんが以前にまして美しく そのうえ 

あの若さで貫禄まで備わって実によかった。

着物姿も素晴らしくこれは着物業界にとってはありがたい存在だと思う。

次回は銀座に「降臨」!!とのこと。

楽しみ〜