超絶技巧

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超絶技巧工芸品の帯留め。
30年ほど前 象牙彫刻師の方に作ってもらった。
鳥獣戯画の写真を持っていってこの場面を、と相談した時は洋風のものしかやらないと少し戸惑われたようだったけど
直径5cmの世界ですごいものを作っていただいた。
蛙のお腹の膨らみ具合や兎の毛の感じが素晴らしい。

朝顔につるべとられて

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蜘蛛嬢が物干しに糸を架けたので そこは使わないようにしている。

 

思い出すのが「朝顔につるべとられてもらひ水」という加賀千代女の有名な句だ。

以前からこの句は好きになれなかった。

井戸は共同のものだろうからこの後 朝顔はどんな目に合うか分からない。

巻きついた朝顔をそっと解いて安全なところに導いてやったらいいのにと思う。

「女らしい優しい句」という説を見かけたけど私にはそう思えない。

 

蜘蛛の糸はそうはいかない。

物干しにくっついているのは家の土台のような糸なのだから

うっかり触ると全体が壊れてしまう。

こんなに寒くなって後どれだけ生きていられるか分からない。

朝起きて一番に見に行くのが日課である。

 

 

 



 

コガネグモ

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1週間ほど前、外は鮮やかな紅葉に染まった。

なのに2日間にわたって強風が続いたせいでだいぶ落葉してしまった。

気の毒だったのが何年ぶりかでベランダに素晴らしい蜘蛛の巣をはった蜘蛛である。

立派な蜘蛛の巣は強風に吹き飛ばされてすっかり壊れ、残った僅かばかりの残骸にしがみついているかわいそうな蜘蛛。風に翻弄されて今にもどこかに飛ばされていきそうだった。

ところが次の朝、風がおさまったベランダに元どおりの立派な蜘蛛の巣ができている。

凄い!コガネグモ(多分) どんなにせっせと働いたことだろう。

一昨年の夏、市主催の蜘蛛の講座があった。

行ってみると大盛況でスライドを見ながらのお話はとても楽しかった。

講義してくださる先生がつげ義春の「李さん一家」の李さんを彷彿とさせる佇まいなのもよかったなあ。

あのお姿で茂みの中を長〜い間覗き込んだり木の枝の辺りをボーッと見ておられたら(そこには蜘蛛の巣などがあるわけだが)さぞや不審な感じになるだろうな、とおかしくなる。

 

テディベア

この人は石楠花模様の絽の着物に

透けるピンクのショール。

髪型は耳隠し。

ゴブラン織のソファに腰掛けています。

 

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初日の昨日、銀座人形館のテディベア作家さんにお会いした。

新作のベアを抱っこさせてもらって、嬉しい。

今までテディベアには全く縁がなかったけど

抱っこすると可愛い。

可愛すぎる。

穏やかなその方といろいろお話しして

作る時どんな気持ちか伺うと「無心で楽しい」とのこと。

これでベアさんはうちにきていただくことに決まった。

人形もそうだけど楽しく作るのが大事だと思う。

 

もう我が家に馴染んでいるね。

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会場の様子

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今日も気持ちのいい日だった。

帰りには銀座をぶらぶらしようと思っていたのに

日の暮れるのが早くて4時過ぎにはあたりは夕暮の気配。

薄着だったせいもあって早めに帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

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個展、あしたから

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昨夕 個展準備のために銀座人形館に行った。

予め送っておいた人形たちはすでにちゃんと展示されており

いつもながらありがたいことと感謝!!

私は殆ど何することもなく夕暮れの銀座をゆるゆると駅に向かった。

ひと頃の銀座は大通りに観光バスがずらりと並び大声で喋る人たちがいっぱいいて楽しくなくなった。でも昨夕はずーっと以前のおちついた銀座が戻ってきたようだった。

 

この人は「もう十二歳」という題名。

この着物は縫って頂いた物で、私には到底真似できない熟練の技である。

縮緬もふんだんに使われています。