武蔵野夫人

大岡昇平の「武蔵野夫人」の舞台となったのは
東京都小金井市にある「はけ」と呼ばれる場所である。


「はけ」は古多摩川によって作られた崖線で昔から清らかな湧水が流れ出し、
武蔵野の雑木林が広がる自然豊かな場所なのだ。


この「はけ」の昼なお暗い「むじな坂」のかたわらにひっそりとたたずむ富永家に
彼は戦後 逗留して 毎日歩き回っていたそうだ。
だから「武蔵野夫人」は地形について非常に詳しい説明があるのだろう。


今年になって54年前に出来たと言う道路計画が突然実行されるそうだ。
それによるとまさに「むじな坂」と富永家が消滅してしまう。

この文化遺産と自然をなんとか残してほしい。



「武蔵野夫人」というとこのかたを思い出しました。