襟足の美しいひと

先日、電車の中で素晴らしい襟足の人を見た。

２本の細い砂州のような、嘴のような、くっきりとした襟足で

それが上に向かって生え揃っている。

もう日本髪のためにあるような襟足だった。

おまけにこの方はとても華奢で美しく、まるで明治の令嬢という雰囲気が漂っていた。

森茉莉は晩年の姿が印象深いけど　明治の令嬢だった頃の着物姿は優雅で美しい。

姿は変わっても心はずっと令嬢のままだったようだ。