半襟
前は白地に花柄の半襟だったけどいまいちしっくりこなかったので
この半襟に替えた。
たったこれだけのことで ああやっぱりそうだったのねと人形も私も
納得している感じ。
人形は似合う、似合わないが実にはっきりしている。
ぴたりと似合う着物を着た時は素敵になるし
いくら上等の生地でも似合わないものを着せると冴えない感じになる。
髪型も同じ。あと眉のかたちもとても大事。
これらを似合うものに替えると鮮やかに変身します。
ここで思い出すのが「黒革の手帳」の武井咲さんです。
きものがお似合いの超絶美人です。
TVのコマーシャルで見る素朴で庶民的な様子とはまるで違います。
鮮やかに変身なさっている。
第一話では地味な派遣社員だった彼女が悪事を働いて後
豪華な着物姿で登場したときが実に美しかった。
TVを観ていて感嘆の声をあげたひとがいっぱいいたことだろう。
金子みすゞの詩集を買ってもらいました
夏の碁
白地に青のぼかしがあって
桔梗や撫子が描かれた絽のきもの。
ピンクに銀糸が織り込まれた絽の帯。
帯揚げと帯締めは浅葱色。
夏の装いです。
時々行く喫茶店に素晴らしい美人のスタッフさんがいる。
古風な顔立ちなので本人の自己評価はあまり高くないかもしれない。
このひとが高島田を結って薄紫のすそ模様を着たらどんなに美しいだろうか。
想像するだけでうれしくなる。
でも 高島田って大きすぎるな〜
京都で高島田のひとを何回か見たけど華奢な体格に高島田のカツラは大きすぎる。
結婚式の文金高島田になるとさらに大きく そのうえに綿帽子などかぶると
大柄なひとは新郎を圧倒するサイズになるやもしれない。
喫茶店のかたにははぜひ自毛で上品に結ってもらって〜なんてたのしく想像する。
それにしても日本髪で暮らすのは大変なことで
箱枕の実物を見た時はこんなもので眠れるのだろうかと驚いた。
その高さ その細さ
昔のおんなのひとは大変だった。
秦琴〜しんきん
この人の題名は「シャコンヌ」
夏の間 ずっとバッハのシャコンヌを聴いていて
そのとき生まれたのでこの名前になった。
昨日 突然思い出したのが20数年前に
NHKで放送されたドラマ「蔵」の音楽である。
ストーリーも配役も舞台となった新潟の建物も
なにもかもが素晴らしかった。
なかでも全編に流れる音楽がこれまで聴いたことのない音色で
こころが高鳴った。
哀しいような不思議なような音色と旋律を
静かにパーカッションが支えている、そんな感じだった。
いつしか主人公である盲目の美少女「烈」とこの楽器の演奏者である
深草アキさんが重なってきた。この名前がまた素敵。
そして深草アキさんのライブに行った。
漆黒の髪のもしかしたら盲目の美貌のひと、、、、、、、
ではない普通のおじさまだった。
初めて見るその楽器が秦琴というものだった。
この時から20数年経って今日「蔵」のテーマを聴いたが
やはり感動は薄れない。
うなじ
先日電車の中でみかけた若いおんなのひとのうなじがきれいだった。
「その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」
この歌がすぐ頭に浮かんだ。
うつむいてなにかを熱心にみているそのうなじが美しく
まっすぐな髪をひとつの三つ編みにしているのが可愛らしくて
歌を思い浮かべながらしばし鑑賞した。
この素朴な自然の美にくらべると
山本富士子さまのうなじは国宝級の日本画みたいな美しさだ。
でも甲乙はつけがたい。
素敵なおんなのひとはよくみるけど素敵な男の人はといえば
大昔 冷蔵庫を買った時運んできた人が
森茉莉の「枯れ葉の寝床」のレオみたいな美少年だったこと。
そうするとずいぶん長いこと素敵な男の人をみていないということになる。